集中力を取り戻すには書道が効く──シングルタスクのすすめ

現代人の多くが無意識に行っている「ながら作業」。
スマホを触りながら会話をしたり、音楽を聴きながらメールを打ったりと、
1日の大半を“マルチタスク”で過ごしていませんか？

しかし、脳科学や心理学の研究では、「一度に一つのこと」に集中する“シングルタスク”こそが、
私たちの集中力・判断力・創造性を高める鍵であることが示されています。

2009年、スタンフォード大学が行った研究では、
日常的にメディアのマルチタスクをしている人は、
注意の切り替えが苦手になり、記憶力や判断力も低下することが明らかになりました。

また、ユタ大学の研究チームによると、
人間の脳は「同時に複数のタスクを完璧にこなす」ようには設計されておらず、
ほとんどの人はタスクを切り替えるたびに注意力が散漫になり、
生産性が40％も低下するとも報告されています。

SNS、通知、複数のウィンドウ。現代の生活環境は、
私たちの意識を次々と奪っていきます。
このような情報過多の世界では、「意図的に一点に意識を向ける時間」が貴重なトレーニングになります。

まさにそれが「書道」です。

書道は、究極のシングルタスク

筆を持ち、一文字一文字に集中する。
余計なことは考えず、今この瞬間の「点」や「線」に意識を注ぐ──

書道は、自然と“シングルタスク”状態に私たちを導きます。
墨の香り、紙の感触、筆の重さ。
五感を使って一つの動作に集中する時間は、現代人にとってまさに“瞑想”そのものです。

最近では、書道をマインドフルネスや脳のトレーニングの一環として
取り入れる企業や教育機関も増えてきました。
書くことを通じて集中力を取り戻すこの体験は、
誰にとっても必要な“リセット”の時間になるのです。

「ふたばの心書道教室」では、書の技術だけでなく、
“書に向き合う時間”そのものを大切にしています。
初心者の方も安心して学べる雰囲気の中で、
一文字に集中する心地よさを体感してみませんか？

集中力は“訓練”で取り戻せます。
その第一歩として、ぜひ書道の時間を取り入れてみてください。
一文字に心を込めることで、人生全体の質が変わっていくかもしれません。